土地の買い時っていつ?
お客様とお話ししているとよく出る話題が「土地の買い時」についてです。
2,3年前なら、「今、土地の値段がとても高いから下がるまで様子見たほうがよいのかしら」という話題、最近ですと「土地の値段も落ち着いてきて、下がり基調だから待ったほうが良いかな」という感じです。今回はこの事についてすこしお話したいと思います。
以前のコラムでも度々述べたように買主様は「土地をなるべく安く買いたい」という前提があるのでこういう心境になるのはよくわかります。
ただ、同様に売主様の立場になって考えると・・・土地は高い時に売りたいのです。
特に一等地をお持ちの地主さん!土地の価格が高い時期でなければ「こんな良い土地なんだから安く手放すのはもったいないなあ。今は売らずにいよう。ただ更地にしておいておくと固定資産税が高いので駐車場にして税金分を賄い、すこし様子を見よう」となってしまいます。コインパークになっている土地はこんなケースが多いです。
相続など事情があって売る必要がある方や、相場の影響をあまり受けない、並みのレベルの土地をお持ちの方であれば時期は問わないで売りに出しますけれども。
結論としては、一等地(以前のコラム風に申しますと、探しているエリアの中で、自身の多くの検討項目の優先事項を満たしている土地)を探している方なら、土地の相場が高いうちに探したほうが見つかりますよ、となります。
そこそこの土地でよく、今お探しになるタイミングではない方であれば、特に相場が高い時期に探す必要はないかな、と言えます。
実際、皆様のお住まい付近で、最近コインパークや古いアパートなんかが取り壊されて売りに出ている現場、多くないですか?一等地をお持ちの売主様は高い相場が下がっていくのを懸念して売り急いでいます。不動産価格が安い時には出ないような良物件、市場に多く出回っています。しかも供給よりも需要が少ない現状、ずいぶん一時よりも買いやすくなりました。
こだわって土地をお探しの方、今の時期は狙い時かもしれません。
それではまたお会いしましょう。
伊藤 英浩